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2022年6月15日水曜日

Revit DynamoでPythonを実行する


 
Dynamoのノードは、予め特定の処理が定義されているものが一般的ですが、自身でコードを書いて実行することのできるノードもあります。

いくつか種類がありますが、今回はPythonを記述して実行することができるPythonノードについて、少し掘り下げようと思います。
※この記事でのDynamoのバージョンは2.10.1です。

2つのPythonノード

Pythonを実行できるノードは「Python Script」ノードと「Python Script From String」ノードの2つ用意されています。

大きな違いとしては、エディターが内蔵されているかどうかです。
「Python Script」ノードにはエディタが内蔵され、ノードをダブルクリックしてエディタを起動することができます。



一方「Python Script From String」ノードは、入力側に「script」があり、ここにPythonコードのテキストデータを繋ぐと処理が実行されます。
また、外部のpyファイルを読み込むこともできます。



それぞれのメリット・デメリット

  • Python Scriptノード
    • メリット
      • ノードごとに実行ボタンがついていて、Dynamoの実行ボタンを押さなくても個別に処理を実行・確認できる
      • dynファイルにコードが埋め込まれるので、他者へファイルを渡す際は、dynファイルだけで良い
    • デメリット
      • 内蔵のエディタが、VSCodeのようなテキストエディタに比べ機能が少ない
      • 複数Python Scriptノードを使うと、どこにどんな処理を記述したかが管理しづらい
  • Python Script From Stringノード
    • メリット
      • 自身の使い慣れたテキストエディターを使用でき、作業性が良い
      • テキストエディターで、コードをまとめて管理できる
    • デメリット
      • 外部のpyファイルを読み込む場合、他者へファイルを渡す際に、dynファイル以外にpyファイルも併せてやり取りする必要がある
それぞれ一長一短があるので、状況に合わせて使い分けてみてください。


以上Pythonを実行するためのノードの紹介でした。
デフォルトのノードには用意がない処理を実行したい際などにPythonノードは活躍するので、ぜひお試しください。


R.O

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