鋼製建具・軽量鋼製建具の開き戸の枠形状は大きく2タイプになります。
①は戸当たりの凸部が中央にあり、両側に扉厚さに+3㎜づつのチリと隙間分の欠きこみがあります。
②は扉がない側を戸当たりからまっすぐに伸ばした形状です。
設計事務所によってはどちらかの形を標準としてる場合が多いですね。
それぞれの特徴を比較してみましょう。
①の特徴は
【縦枠】
・一般的な形状で普及している。
・曲げ数が多いので、意匠的にやや重たく見える。
・ボードが当たる部分は表裏で同じ位置に来るため、枠の立ち上がりを設けて
・光が漏れないようにする必要がある。
【上枠】
・縦枠の特徴に加え、表裏で上枠天端の高さが同じである。
②の特徴は
【縦枠】
・凹凸が少ないため意匠的にすっきり見える。
・曲げ数が少ないので加工手間が少ない。
・ボードが当たる部分は表裏で異なるため光は漏れない。
・直交する壁にあたる場合、枠形状を①と同じにするか、見付を大きくする必要がある。
【上枠】
・建枠の特徴に加え、表裏で上枠天端高さが異なる。
・天井に接する場合、縦枠と同様に枠形状を変えなければならない。
②の建具は、廊下に面している部屋の開き方向で上枠の天端高さがバラバラに
なってしまうため、注意しましょう。
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