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2017年6月9日金曜日

ArchiCAD 実際の景色を取り込んだレンダリング



ArchiCADには、CineRenderというレンダリングエンジンが搭載されています。

このCineRenderをレンダリングエンジンにしてレンダリングを行うと、なかなかキレイなパースを作成できます。

時には、実際の風景を取り込んでパースを作成するシチュエーションがあるかと思いますが、レンダリング設定で、背景を撮影した写真にしても、写真の明るさとモデルの明るさが合わない場合があります。

今回は、そんな時に便利な"HDRI"を活用した方法を紹介したいと思います。




HDRIとは

HDRIとは、"ハイダイナミックレンジイメージ"の略で、画像の諧調を精度良く扱うファイル形式とのことです。

ArchiCADで扱っているのは、".hdr"形式のファイルです。 

実際にレンダリングして比較してみました。

背景の設定は[レンダリング設定]の[環境]と[背景]それぞれで設定が可能ですが、
HDRIを設定できるのは、[環境]からです。



[背景]で設定してレンダリング


まずは、[レンダリング設定]の[背景]で背景を設定した場合です。

背景なしの場合。




次に、背景を画像にした場合。





どちらも、外の明るさが部屋の中に反映されていません

今度は、[環境]で設定してみましょう。


[環境]で背景設定したレンダリング

[環境]の[Physical Sky]で設定した場合。






次に、お待ちかね[HDRI Sky]の場合。




はい!どちらも外の明るさが室内に反映されています

HDRIの方は、全天球画像となっており、
ご自身で素材となる風景をRICOHのTHETAで撮影すれば作成可能です!


おわりに

いかがでしたか?

この機能を活用してよりリアルなパースが自分で作成できそうですね!
ぜひお試しください。


R.O


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