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2017年6月15日木曜日

ArchiCAD 2Dでの表現の上書きのコツ①



ArchiCAD20から追加された機能「表現の上書き」は、条件で色分けするのにとても便利です。

しかしたまに、「設定した条件が上書きされない!」ということはありませんか?

そこで今回は、表現の上書きでひっかかりやすいポイントについて紹介します。






ひっかかりポイント:表示順序




ここでは、上図のモデルで床スラブレベルの色分けをしていきます。

まず、スラブレベル毎に表現の上書きルールを作成します。



作成したルールを表現の上書きセットに追加して、



表現の上書きを適用!
すると、、、





上書きが適用できていません。。。


これは、要素の表示順序が原因です。

要素を全選択し、メニューバーの[編集]>[表示順序設定]を開くと、
各要素の表示順序を見ることができます。

これをみてみると、スラブがゾーンよりも背面に来ています。



表示されないのは、ゾーンの下にスラブが表示されていたからでした。
あくまで表現を上書きする機能なので、表示順序の設定の方が勝つのは当然といえば当然ですね。


解決法

表示順序を直すのは、要素の数が多いと手間ですし、管理も大変です。
そこで解決法として、表現の上書き機能のみで完結する
上書きルールで塗りつぶしを透過させる方法を使いたいと思います。


表現の上書きルールを新たに追加し、下図のように条件及びスタイルを設定します。
ここでは、[塗りつぶし背景ペン]を透過にしています。



表現の上書きセットに作成した条件を追加し、






表現の上書きを適応すると、、、



はい!無事スラブの色分けが表示されました!!


おわりに

いかがでしたか?

表示順序は意外と見落としがちな機能なので、お気を付け下さいね。


次回は、また別のひっかかりポイントを紹介します。

R.O

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