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2018年2月16日金曜日

教科書に載っていない。鉄骨建方 [建入直し編]

前回までの話で足元の位置が決まり、
今回は鉄骨 建入直し編のお話です。
※くどいようですが、あくまで個人の見解であります。


一. スパン合せを先にすべし
歪み直しとスパン合わせのどちらに優先させるかは、人によって
意見が割れるところですが、私の独断と偏見では、
スパンを合わせてから、歪み直しした方が、早くうまくいく。
 つまり 
 スパン合わせ→歪み直し→スパン調整(微調整)の流れです。


一.スパンをほんの少しだけ長くすべし
 地墨がコンクリート上にある場合 コンクリートが乾燥収縮するため、
地墨のスパンが短くなる傾向にあるので
 先読み計画として微小に長くしておいた方が無難です。
(尚 100mぐらい建物などを想定した話です。)








一.精度確認は朝方に確認すべし
鉄骨自体、気温や太陽に照らされることによって伸び縮み(熱膨張)をします。
夏場など気温差が激しい日の朝(7時)と昼(13時)に検査した場合は違う結果でます。
仮に下記の条件の場合 
 鉄骨長さ 1スパン(ひとスパン10m)場合)
 朝5時の気温  23.4度
 昼13時の気温 30.4度
ところが実際日光が当り続けてる鉄骨は60度近くになっています。
 線膨張率 鉄は熱膨張の0.000012
<<計算>>
10mなので、1000cm、温度差は60.0℃から23.4℃を引いて36.6Kです。
⊿ℓ=αℓot
0.000012×1000×36.6=0.43cm
             =4.3㎜
なので、夏場は特に早朝に計測することを強くおすすめします。



 
3日にまたがって、鉄骨について書かせていただきましたが、
まだまだ知らないこと多いで、またまだ発見につながる期待でワクワクしております。


                    それでは ご安全に!




H,K

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