今回は鉄骨 建入直し編のお話です。
※くどいようですが、あくまで個人の見解であります。
一. スパン合せを先にすべし
歪み直しとスパン合わせのどちらに優先させるかは、人によって
意見が割れるところですが、私の独断と偏見では、
スパンを合わせてから、歪み直しした方が、早くうまくいく。
つまり
スパン合わせ→歪み直し→スパン調整(微調整)の流れです。
一.スパンをほんの少しだけ長くすべし
地墨がコンクリート上にある場合 コンクリートが乾燥収縮するため、
地墨のスパンが短くなる傾向にあるので
先読み計画として微小に長くしておいた方が無難です。
(尚 100mぐらい建物などを想定した話です。)
一.精度確認は朝方に確認すべし
鉄骨自体、気温や太陽に照らされることによって伸び縮み(熱膨張)をします。
夏場など気温差が激しい日の朝(7時)と昼(13時)に検査した場合は違う結果でます。
仮に下記の条件の場合
鉄骨長さ 1スパン(ひとスパン10m)場合)
朝5時の気温 23.4度
昼13時の気温 30.4度
ところが実際日光が当り続けてる鉄骨は60度近くになっています。
線膨張率 鉄は熱膨張の0.000012
<<計算>>
10mなので、1000cm、温度差は60.0℃から23.4℃を引いて36.6Kです。
⊿ℓ=αℓot
0.000012×1000×36.6=0.43cm
=4.3㎜
なので、夏場は特に早朝に計測することを強くおすすめします。
3日にまたがって、鉄骨について書かせていただきましたが、
まだまだ知らないこと多いで、またまだ発見につながる期待でワクワクしております。
それでは ご安全に!
H,K
0 件のコメント:
コメントを投稿