その中で、利用者が特定されるのは、老人保健施設です。
老人保健施設で大浴場を利用するのは、人の手を借りず御自分で入浴できる方です。
でも、やはり体も小さくなり、体力も落ち、動作も緩くなってきます。
若い人が何でもないことが、危険だったりするのです。
当初の設計では下図のような断面の浴槽でした。
これを見て、特に問題あると思いますか?
これで、まず注文がついたのが、入り口側に段差があること。
奥へ移動するのに障害になるというのです。
入っていきなり段差があるのが危険という事ことでした。
じゃぁ、入り口側の段を無くして広く使うのかと思いきや、
浴槽の深い部分の900は守って下さいと言われました。
これにも理由があって、浴槽に浸かって足を延ばして突っ張れる幅、
それ以上広いと、体が滑り込んで危険なのです。
最終的にはこうなりました。
そこの施設の運用の仕方にも依るとは思いますが、
施設運営者が、経験の中で出てくる寸法があるので、確認をする事が
重要ですね。
by Y爺
0 件のコメント:
コメントを投稿