外壁ALCパネルの建物では,設備開口等のパネル穴明けや切欠きがどうしても
発生します。
基本的にALCパネルに穴をあけると欠損としてパネル強度の低下するので
パネルメーカーによりいろいろな制約があります。
(シポレックス設計資料より引用)
・パネル1枚に対する穴明けは1か所
ALCが挙動した時のことを考えるとパネル1枚につき1か所の穴明けが理想。
ですが、特定のメーカーでは複数個の穴明け可能なALCもあります。
(クリオン SLパネル カタログより引用)
穴明けが100φ程度の小径であれば、通常のパネル配筋で対応可能かも
知れませんが欠損及び丸穴開口については、メーカーによる穴明け検討
が 必要です。
又、穴明け位置もパネル中央ではなく、目地位置に空けたい場合が
ありますが目地穴の場合、パネル両側の鉄筋を切断することになり、
長い版であれば 鉄筋量の欠損が少なく、短い版の場合は内部の鉄筋量が
少ないため両側の鉄筋を切断した結果残った鉄筋が極端に少なくなり
強度確保ができない可能性があります。
メーカーとしては目地穴よりパネル中央穿孔とする方を推奨しています。
その他にパネル表面の溝堀りに関して、JASS21 ALCパネル工事(解説)
でパネルの加工範囲の目安が示されています。
溝堀り加工でも最終的にはメーカーによる検討確認をしてもらう必然が
あります。
MK
0 件のコメント:
コメントを投稿