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2018年1月22日月曜日

AutoCAD [DSETTINGS]キー

AutoCADでアイソメトリック法で作図する時のご紹介
(以下 アイソメトリック法=アイソメと省略)

アイソメ30度で箱を作図しました。

これくらいの単純な形状なら[線分]だけでスナップ30度ONにすれば誰でも作成できます。
しかし、この方法ではRのついた形状を作りたくてもできません。
円[CIRCLE]コマンドや円楕[ELLIPSE]コマンドが平面的にしか働かないからです。

よって今回は、[DSETTINGS]コマンドを使って
アイソメ法で正確にRのついたものを作成してみます。

こんなものを作ります。
が、その前に...
ショートカットキー[DSETTINGS]の機能と設定方法をご紹介。

まず始めに[作図補助設定]ウィンドウを開き、
[アイソメスナップ]を選択しましょう。
※[DS]とタイピングして[Enter]で開きます。

画面上のグリッド・カーソル(赤いライン)が斜め(30度)になりました。
画面右下のアイコンも現れました。

[線分]で線を引いてみると、
[直交モード]ONにも関わらずマウスは330度上に拘束されています。
※[線分]開始基点から右方向は330度、左方向は150度に線が走ります。
つまり、アイソメ30度になっています。
(下図より、作図しながら詳細説明)

まず、5m[5000]の線を引きました。
その後、また線を引こうとすると矢印方向にしか動きません。

このまま線を足しても、矩形はX・Z方向しか作図できません。
なので、[F5]キーを押しましょう。

すると、グリッド・カーソル向きが変わりました。
あとは同じ要領でY方向に線を足していくことができます。

つまり、[F5]キーは循環選択です。
押せばすぐにグリッド・カーソル向きが変わるので楽です。

直線を引く
[F5]キー
直線を引く
を、繰り返しXYZ方向を構成・作図する要領です。
さて、ここまでは[DSETTINGS]コマンドを使った直線の引き方説明でした。


これからR部分を作図します。


(記事冒頭で否定した)楕円[ELLIPSE]コマンドを使います。

すると、[等角円(I)]が出てきます。
※[DSETTINGS]で[アイソメスナップ]を選択した条件下で選択できるので注意!

楕円自体がアイソメ法に方向を合わせて表示されました。
楕円を描く
[F5]キー
楕円を描く
を、繰り返し適切なXYZ方向を構成・作図する要領です。
(楕円は少し慣れがいると思います。)
さて、ここまでは[DSETTINGS]コマンドを使ったR部分の描き方説明でした。

結果として...
直線と楕円だけで表現されます。

2つの形状を重ね合わせて不要な線を[トリム]すれば前後関係もはっきりできます。

ドア・窓枠・目地の入った壁などはほぼ直線だけなので
比較的簡単に表現できます。

図面をショップドローイングみたいにして着飾りたい時は、
この方法で試しに遊んでみてください^^


Rae

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