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2015年9月4日金曜日

熱中症対策とコンクリート打設

夏期におけるコンクリート打設は暑さとの戦いです。

コンクリート自身の品質ももちろんですが、
打設を行う職人さんたちも暑さと戦っています。
特に夏期は熱中症対策の為、打設中にスポーツドリンク等
飲む場合がよくあります。

そこで注意したいのが、
スポーツドリンク等を打設中のコンクリートにこぼさない!
という事です。

スポーツドリンクやジュース等の糖分がコンクリートの品質に悪影響を与えます。
どの様な影響かというと、コンクリートが固まらなくなるんです


ここからは専門的な話になりますが、
















       (写真はイメージです)


コンクリートは砂、砂利、水をセメントで固めた物で、
セメントがつなぎの役割を果たしています。

因みにセメントにはどんな化学成分があるかというと、

酸化カルシウム(CaO)
二酸化けい素(SiO2)
酸化アルミニウム(Al2O3)
酸化第二鉄(Fe2O3)

が主要な成分です。


















       (写真はイメージです)

砂糖がセメントと水に混ざると、非解離性カルシウムのサッカライドを生成し、
フレッシュコンクリート内の酸化アルミニウムの溶解度を高め、
アルミ ナシリカゲルをセメント粒子上に生成するため、
コンクリートは硬化しずらくなるのです。


フレッシュコンクリート中の糖含有量が僅か0.05%程度でも硬化しないといわれています。


砂糖は缶コーヒーやスポーツドリンクに約10g前後/100g中に含有しており、
フレッシュコンクリートの表面に誤って砂糖を含有した飲料をこぼすと
コンクリート品質に大変悪い影響を与えるので注意が必要です。


 H,K

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