ページ

2024年7月31日水曜日

防火壁

防火壁とは主に延べ面積が1000㎡を越える建築物に適用される制限で、

建築基準法の26条に定められており、床面積を1,000㎡以内ごとに区切るように

計画されますよね。


防火壁が免除される建物は下記のようになります。

・耐火建築物

・準耐火建築物

・一定の用途で基準に適合するもの(ここでは割愛します)

そのため、工場などで床面積を1,000㎡以内ごとに区切ると支障がある場合は、

任意の準耐火建築物で計画していることが多いと思います。


左の写真はフィリピンのアパートメントです。日本と同じような法律があるようですね。



sakamoto

2024年7月30日火曜日

KAIZEN

「改善」とは悪い状態を良い状態に変えることですよね。

「カイゼン」は主に工場など製造業の現場で行われている作業効率や安全性の

確保を見直す活動のことです。



「KAIZEN」
は「カイゼン」と同じ意味で海外で使われているおり、

英語で改善という単語は「improvement」ですが、「継続的な改善を行う」

という日本的なカイゼンの意味がこの単語だけでは正しく表していないこともあり、

日本語がそのまま英語になったという経緯があるそうです。

海外だと、何で改良しないのだろう?と思うものが多々あります。

現地の方に聞いてみると「昔からそうだから」で終わってしまうのは、

日本人とすると歯がゆい感じがしますね。




フィリピンで1か月過ごしたアパートの炊飯器はご飯がこびり付くのですが、

1時間くらい冷ましてスプーンなどでそぎ落とし、その後2時間くらい水に漬ければ

大丈夫だよと教えてもらいました😅


sakamoto

2024年7月29日月曜日

ドアの開き勝手

日本でドアの開き方向避難方向であったり、トイレなどでは中で

倒れた時のことを考慮したりしますよね。

フィリピンに行ったとき、玄関ドアが内開きなのは驚きました。

風が伴う大雨だと室内にも雨が入ってきてしまいます。。。



聞いた話だと、フィリピンは銃を持つこともできるので、ドアを開けた途端

ホールドアップという事もありうるそうです。



もし万が一、ドアの外に強盗がいた場合、内開きだとドアに体重をかけて

押し戻すことも可能ですが、外開きの場合は外側へ引っ張りだされてしまうのが

理由とのことでした。

建築もそれぞれの国の常識で変わってきますね。


sakamoto

2024年7月26日金曜日

Revit_特定の3Dビューを表示させる方法

モデルを作成していると、3Dビューで確認する機会が多くあると思います。

集合住宅など階数が多いモデルだと、いちいち切断ボックスから表示範囲をいじるのは手間だなぁと思っていました。

調べてみると表示範囲を簡単に変更する方法がありました。

特定のレベルのモデルをすぐに表示するには以下のようにします。


①3Dビューを開きます。

②画面右上のアイコンを右クリックして【ビューで方向指定】→【平面図】→任意のビューを選択











※平面図から任意のビューを表示させると、3Dビューも平面図と同じように表示されます。

↑こんな感じ。

このやり方なら、切断ボックスから範囲をいじらずに欲しいレベルの3Dビューを表示させることが出来ます。

モデリングの時間が短縮されて便利だと思います。


A.K



2024年7月25日木曜日

Revit_ファミリの作成 円の拘束がうまくできないとき

円柱のファミリを作成する際の円の拘束についてです。

先日、円柱形のファミリを作成していたところ、なかなかうまくいかずにてこづった部分があったので共有します。


タイプ編集から円柱の高さと円周が変更できるファミリを作成します。

まず、円柱を押出フォームから作成します。

立面図ビューから、高さ方向に寸法を入れて高さのラベルを設定するとタイプ編集画面から高さのパラメーターが確認できました。

数値を変更すると高さも変更されました。



続いて、平面図ビューから円周に寸法を入れてロックします。

同じように円周のラベルを設定すると、タイプ編集画面に円周のパラメーターが追加されています。

ここで、円周の数値を変更してOKをクリックすると、【拘束が満たされていません。】とエラーが出てしまい、うまくいきませんでした。


これらのエラーの対処法として、一番初めに参照を設定しておきます。
今回は、円周部分には参照線を、高さ方向には参照面を設定します。

押出フォームから、円柱を作成する際は描画ツールの【選択】から参照線に沿って円を作成します。
この際、ロックを掛けて参照線に拘束します。

そうすると、エラーが出ずにパラメーターから変更することが可能になります。

参照線を作成しても、ただ重ね合わせて拘束するだけでは同じエラーが出てしまいます。
ここでのポイントは、参照線に沿って【選択】からパスを取る事でした。


A.K


2024年7月24日水曜日

Bluebeam レイヤーの表示設定

Bluebeamには、レイヤーを設定できます。

レイヤーごとに項目を分けておくと、一つのPDFデータで完結して便利になると思います。

今回は、Bluebeamのレイヤーの表示設定について調べてみました。


Bluebeamでレイヤーを設定するには、任意の図形を選択→右クリック→レイヤー から設定できます。


上部リボンから、ウィンドウ→パネル→レイヤー を選択するとレイヤー設定が開きます。

表示されているレイヤーを右クリック→レイヤーのプロパティ を選択します。

【デフォルトの状態】:PDFを開いたときのデフォルトの表示状態を設定します。

【ビュー】:レイヤーを表示または非表示に設定します。

【印刷】:PDFの印刷時にレイヤーを含めるかどうか設定します。

【エクスポート】:【レイヤーをページにエクスポート】を使用する際に指定したレイヤーをエクスポートに含めるか設定します。

Revuヘルプ:レイヤーパネル



ここで、【デフォルトの状態】と【ビュー】の違いがよく分からなかったので、Bluebeam上とPDFビューワーのAdobe Acrobat Reader上で比較してみました。



「AAA」をレイヤー【A】、「BBB」をレイヤー【B】、「CCC」をレイヤー【C】、「DDD」をレイヤー【D】としています。


レイヤー【A】:【デフォルトの状態】オン  【ビュー】オン

レイヤー【B】:【デフォルトの状態】オン  【ビュー】オフ

レイヤー【C】:【デフォルトの状態】オフ  【ビュー】オン

レイヤー【D】:【デフォルトの状態】オフ  【ビュー】オフ


上記のように設定した結果が以下です。

左:Bluebeam上 右:保存後、Acrobat Readerで開いたもの


【デフォルトの状態】は、Bluebeam上の作業において表示が切り替わるのに対して、【ビュー】はPDFを開いた際にレイヤーを表示させるかどうかを選択できるようです。


補足ですが、作成したレイヤーはAcrobat Reader上でも表示の切り替えができます。
画面右側のレイヤータブ、もしくは 表示→表示切り替え→ナビゲーションパネル→レイヤー から設定できます。

うまく使いこなせば、便利になるかもしれません。
以上、意外とややこしかったbluebeamのレイヤー設定についてでした。


A.K


KA

2024年7月23日火曜日

Revit_カーテンウォールに建具を入れる


カーテンウォールに建具を追加します。

①変更したいカーテンウォールを選択します。















②変更したいパネルを tabキー で選択してピンマークをロック解除します。
ピンマークを解除するとタイプ編集からパネルの変更ができます。







※2枚のパネルのスペースに引分戸を入れたいとき

①中央にマリオンがあれば削除しておきます。




②中心の点線が出てきたら選択します。

②【セグメントの追加/削除】を選択





分割線が無くなりパネルが1枚になります。


タイプ編集から任意のパネルに変更します。







A.K





2024年7月22日月曜日

Revit_プロファイルを使った勾配のあるファミリを作成する方法

プロファイルファミリを作成する時は、基本的にスイープを使用することが多いのですが、どうしてもスイープだと作成できないファミリがありました。


作成したいのは、勾配かつカーブのある側溝です。

そこで、スイープブレンドを使用してみました。


スイープとスイープブレンドの違いは、指定できるプロファイルの数です。

スイープは1つのプロファイルを指定してパス形状に沿って作成されますが、スイープブレンドはパスの始点と終点の2か所のプロファイルを指定できます。



①【コンポーネント】【インプレイスを作成】から【スイープブレンド】を選択、【パスをスケッチ】から任意のパスを作成する




②【プロファイルを選択】して、1つ目のプロファイルを指定する(3Dビューに切り替えた方が確認しやすい)
③【プロファイル2を選択】して、2つ目のプロファイルを指定する
勾配があるときは、プロパティから【オフセット(水平)】に数値を入れる










勾配とカーブに取り付く側溝が作成できました。


実際は3Dビューを見ながら細かく位置合わせをする必要があると思いますが、何とか作成することが出来ました。


A.K


2024年7月19日金曜日

カーテンウォールのパネルを一括選択

 

カーテンウォールを作成し、パネルを選択する際、複数のパネルを一括で

選択できる方法があります。

 

 

カーテンウォールから、任意のパネルを選択、右クリックで【パネルを選択】をクリック、

垂直グリット沿い】【水平グリット沿い】【ホスト上のパネル】から選択します。

 


垂直グリット沿い】をクリックすると、選択したパネルと同じ列(垂直グリット)

パネルを選択できます。

 



水平グリット沿い】をクリックすると、選択したパネルと同じ行(水平グリット)

パネルを選択できます。

 

 


 


 

ホスト上のパネル】をクリックすると、選択したパネルと並んでいるすべて

パネルを選択できます。

 

 

カーテンウォールのパネルの数が多いときなどは、

まとめて選択ができるので便利です。

 

O.T

2024年7月18日木曜日

AutoCAD(IJCAD)、フィルター機能

 

AutoCAD(IJCAD)は指定したオブジェクトを選択する為の「フィルター」機能があります。

ポリラインで「」「」「水色」の線を2本ずつ作成し、3本は線種を破線にします。

 


次に作成したラインを全て選択し、「オブジェクト選択フィルタ」から

「画層」の「赤」を追加し、適用すると、2本の赤色のラインが選択されます。

機能としては、追加した条件に当てはまるオブジェクトのみを選択することが出来ます。

選択できるフィルタは様々です。

 



次に再度ラインを全て選択し、「オブジェクト選択フィルタ」から「線種」の

HIDDEN2(破線)を追加し、適用すると、赤色且つ線種が破線のラインのみが

選択されます。

 


 

このように複数の条件を追加でき、その条件に全て当てはまるオブジェクトのみが

選択されるので、作図量が多くなった際に任意のオブジェクトのみを選択、

編集したい時はこの機能を使用すると便利です。

 

 

O.T

2024年7月17日水曜日

AutoCAD(IJCAD)、ブロックコピー時の注意点

 

AutoCAD(IJCAD)でブロックを別のデータへコピーする際の注意点をご紹介します。

データA」「データB」を立ち上げ、データAには「」を、データBには「」を

ブロック化し、どちらもブロック名を「ブロックA」とします。

 


次にCADデータA内の「」を削除し、CADデータB内の「」をコピーし、

CADデータA内にペーストしても、「」のブロックになってしまいます。

理由は「」を削除しても、「ブロックA」の「」という定義(情報)データA

残っているため、同じ名前のブロックをペーストすると、残っている定義の

ブロックに変わってしまいます。

 



Revitなどは同様の事をグループで行うと、自動的に違う名前に変更してくれるのですが、

AutoCAD(IJCAD)はダイアログも出ずに差し変わってしまうので、

名前変更(RENAMEを使ってデータ固有の名前に変更するなどして対策が必要です。

 

 

O.T

2024年7月16日火曜日

Rhinoceros_ Ctrl+Shiftキーを押しながら面の移動

 

オブジェクトの面の移動を行う際は、コマンド名「MoveFace」、

または下記アイコンを選択し、移動したい面をクリックすることで、

ポリサーフェスの面を移動できます。

 




 私がRhinocerosでモデリングをする際、比較的使用頻度の高い操作ですが、

上記と同様の操作として、ショートカットキー「Ctrl+Shift」キーを押しながら面を

クリックしても、選択した面の移動が可能です。

 



 

また、面以外でも、エッジグループ内のオブジェクトも選択できるので、

覚えておくと便利です。

 

O.T

2024年7月12日金曜日

施工ステップ作成のポイント

施工ステップは工事の進行を図示したものです。



下図は施工ステップの活用例ですが、施工の手順を図に示して

工事内容の見える化をすることで、関係者とイメージの共有をしています。

完成形がわかることによりモチベーションUP、同じイメージを共有することで
コミュニケーションが円滑になります。


(mhlw.go.jp)より引用




かいつまんだ内容ですが施工ステップ作成のポイントをまとめてみました。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


施工ステップを作成する目的は多岐にわたりますが以下の例が挙げられます。


 ・手順の周知による工事のスムーズ化

 ・危険が伴う作業の共有

 ・各作業の問題点洗い出し

→重機災害、第三者災害、墜落の防止、周辺建物との干渉・よりよい施工計画の検討

 ・作業イメージの共有


施工ステップにより作業をわかりやすくしたり、

危険なポイントを共有することで安全・品質、生産性を確保する役割があります。


具体的な危険箇所とは特に下記グラフに上がっているような事故が起こりやすい箇所や、当該工事特有のトラブルが起こりそうな箇所です。


▽労働災害 建設工事・事故の型別


令和5年の労働災害発生状況を公表(厚生労働省)より画像引用


施工ステップを作成することで、以下の情報がわかりやすくなります。

・工事の目的はどのような形か(完成した姿)
・何を使って作業するのか
・どのような手順で行うのか
・どこで作業を行うのか

工事の情報を手順と共に周知することで危険予知も活発になります。



工事の情報を周知するためは誰が見てもイメージがしやすく、
問題点を俯瞰できるようなわかりやすい図とすることが重要です。



工夫の仕方は様々ですが、

図はフェーズごとに色を使ったり、時間をプログレスバーで進捗示すことで

工事の情報が視覚化され、工事の内容が伝わりやすくなります。


情報を選択してバランスよく盛り込むことが重要です。


O.J

2024年7月11日木曜日

Revit_階段の段数の自動入力


階段で、踏面数を入力したいときについてです。



このような階段数表示を文字で行っていましたが、注釈で入力できることを知りました。

【 注釈 】→ タグ → 踏面数 を選択することで下記のような注釈が自動で入力されます。











位置や文字の大きさもパラメータで変更できます。

断面にも入力することができます。





クリックでさっと入力出来て、位置の変更も簡単なので
段数入力が必要な際はぜひご活用ください。


O.J



2024年7月10日水曜日

Revit_部屋が表示されない(フェーズが原因)


部屋が表示されない原因についてです。


特定の部屋が表示されず、部屋タグが配置できない問題が発生しました。



▽サンプルモデル 平面図



集計表では部屋があるので存在しているはずであるのに平面図になると表示されない理由はなぜか。

原因を調べたところ、フェーズが影響していました。


Autodeskによると、

”部屋と部屋タグは、フェーズ作成フィルタに関係なく、

1つのフェーズ(部屋が作成されたときのフェーズ)でのみ表示できます” 

とあります。

Revitのさまざまなフェーズで部屋と部屋タグを表示する方法 Autodesk公式サイト



つまり、部屋が表示されるのは

ビューのフェーズと部屋のフェーズが一致しているときのみ、ということです。


▽ビューのフェーズ




▽部屋のフェーズ






フェーズフィルタを”なし”にしてフェーズによる影響がでないようにしても、
部屋はビューのフェーズ部屋自体のフェーズが一致している場合しか表示されないことに注意してください。

関連記事:
Revit フェーズ 全ての要素を表示フェーズフィルタなしについて)



部屋はシステム上はオブジェクトでもなく、2D注釈でもない存在なのだと思います。

部屋が表示されない、という方はフェーズが原因かもしれないので

確認してみてください。


O.J

2024年7月9日火曜日

ルーバーの役割と転落防止について


複数階建ての集合住宅の計画において、バルコニーにルーバーが設置されていました。




ルーバーは下記のような役割が挙げられます。

 ・視線の遮断

 ・通気の調節

 ・日光の遮断

 ・騒音の緩和

 ・ほこりの侵入防止

 ・外観の向上


今回のケースは室外機があるところに設置されているため、目隠しによる外観の向上、

日焼けによる劣化防止、雨やほこりの付着を防ぐ目的があります。


また、室外機が区画されていることで

こどもがベランダから転落すること防ぐことができます。


こどもがベランダの室外機やチェア、荷物を踏み台にして手すりから転落する

事故は毎年のように報告されています。


窓やベランダからのこどもの転落事故 | 政府広報オンライン (gov-online.go.jp)より引用



こどもの転落を防ぐためには、室外機は手すりから60cm以上離して設置することが推奨されています。


窓やベランダからのこどもの転落事故 | 政府広報オンライン (gov-online.go.jp)より引用


ルーバーなどで室外機があるところに侵入防止措置をするのも有効な対策となると思いました。




以下はこどもの転落事故の注意喚起となりますが転落事故発生時の調査では

窓の鍵をかけていてもこども自身で開錠し窓から転落した、

部屋の中にあった踏み台をこども自身でベランダに持ち出して

手すりから転落した事例があります。


こどもは危険に対する認識が曖昧で、大人が予想できない動きをすることが

あります。

補助錠を使いこどもの手で開かないようにする、

ベランダで遊ばないように注意するなど、リスクを減らす環境づくりが重要です。


これからの季節は窓を開けたりベランダに出たりする機会が増えるため、

お子さまのいるご家庭は十分に対策を講じてください。


STOP!子どもの転落事故名古屋市消費生活センター


O.J