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2016年11月25日金曜日

『建築を考える』・・・建物は省エネ性能で選ぶ時代に・・・


皆さん、LEED認証って、ご存知でしょうか。



米国グリーンビルディング協会が実施する建築物の環境性能評価制度です。
http://www.gbj.or.jp/
米国ニューヨーク市では、民間物件だけでなく、市が関連する建築プロジェクトで
建築コストが 200万ドル以上のものは、LEED認証取得が必須条件となっています

日本国内では国立大学や大型商業施設をはじめ、大手ゼネコンの本社ビルなどの
事例があり、 2016年は11月現在で、82件のLEED認証の実績があります。


では、LEEDとは?

LEEDを説明するのに、HPに象徴的な一文があったので引用します。


「コストをセーブし、エネルギー消費を抑えて、水の使用量を削減し、室内の空気を
改善し、よりよい建築資材選択を行ない、革新的なアイデアをプロジェクトに盛り込む
ことに、強い関心があるとすれば、LEEDはベストな選択です。他に匹敵するものは
ありません。
第三者認証であるLEEDを通じて、プロジェクトが企画設計され、建設され、それが
意図されたとおり、オペレーションされていることが確認できます。
それはライフ・サイクルによって、建物をマネージメントしていくための第一歩にも
なります。」

英語を直訳した感が強いですが、分かり易いです。(^^;;



要するに、建物を格付けをすることで、他の建築物との差別化を図って、優れた
環境性能を対外的に示すことが出来るわけです。 


となると企業が取り組んでいる環境負荷の低減に対する姿勢を、外部にアピール
できるので、そこから得られる様々な経済効果に期待が膨らみますね。





評価項目は建物や設備だけでなく、建築資材や廃棄物、立地や交通、さらに室内
眺望や公共交通機関へのアクセスといったことにも広く及びます。



LEED認証のレベルは、プロジェクトが取得するポイント数で決まります。 

LEED認証には、4つのレベルがあり、プロジェクトが獲得するポイント数で、
プロジェクトがどのレベルのLEED認証になるかが決まります。

国内の事例ではゴールドとプラチナが多い感じです。
http://www.gbj.or.jp/jfma_forum2016_data/

これらの認証システムを使うことで、結果的に対象となる「不動産の資産価値」が
上がることに繋がります。

ここまでの切り口は、対外的なアピールという視点でしたが、違う見方をすれば
ユーザー側のメリットも大きいということです。

例えば建物を「買う、借りる、使う」といった場面を考えてもユーザー側のそのメリットも
大きいと思います。
 
最近良く耳にする、BELS」「トップランナー基準」といった環境性能評価のツールも
きっと時代が必要としているものなんですね。

KN

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