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2021年7月28日水曜日

機器の搬入動線の注意点

建物には、竣工後に色々な機械や機器類が搬入されます。ここで事務所ビルや病院の

搬入動線で問題になったことを紹介したいと思います。

工場は生産機器や完成品の搬出入のために必要最低限の開口部が検討されています。

事務所ビルや病院は工場のように物資や機器の搬出入が頻繁にあるわけではないのですが、

設置時・機器の更新時には機器を出し入れする必要があります。どこからどのように入れ

るかは最初に計画されなければなりません。機器類は分割されて搬入されますが、分割す

るのにも限界があります。


また、医療機器で重量があるものはCTやMRIの機器で傾斜磁場

イルなどで5tを超えるものもあります。


これらを搬入するルートとして

1)1階もしくは地上階から台車に乗せて建物出入り口~廊下~EV~廊下を通って

 機械室or診察室に設置

2)バルコニーや屋上などの搬入ステージから取り込み~マシンハッチから階の移動~所定

 の機械室に設置

などが考えられます。

ここで確認しなければならないことは、1)の場合、

①予定されている機器の搬入時の大きさ・重量

②入口の自動ドア、廊下途中の自動ドアや扉の有効開口寸法

③廊下幅、コーナー部の機器の軌跡寸法

④廊下天井高さ、防煙垂れ壁やサインなどの下端高さ

⑤ルートとなる部分の床の耐荷重

2)の場合は上記に加えて

⑥ステージの扉を開けたときのステージ上の有効寸法

⑦ステージの耐荷重

⑧マシンハッチの有効開口寸法

⑨マシンハッチ上部の荷吊り用のビーム


何年間かに1度しか使わないかもしれないものですが、そのための対策も考えなければ

なりませんね。

T.F



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