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2020年10月8日木曜日

プラント施設建設の部分引渡しについて

 一般建築では、竣工を前に一部分を別途業者に引き渡すことが

ありますが、プラント建設ではどんな感じだと思われるでしょうか。


そもそもですが、プラント施設において建築の部分というのは、

あくまでも「プラント機器を機能させるためのもの」です。

そしてそれらの機器類は、大型の物や重量物など多種多彩です。


機器設置のパターンから見てみましょう。


機器設置のために基礎や架台の施工完了後に引渡すのがシンプル

なのですが、その他に

・掘削工事中に埋設配管部を引渡し、設置後に建築工事を再開する。

・基礎工事中に床下配管部を引渡し、設置後に建築工事を再開する。

・鉄骨建方中に機器設置部分を引渡し、設置後に建て方を再開する。

など、プラントメーカー工事と建築工事が交錯することがあります。


機器搬入のパターンはどうでしょうか。


・屋根に空けた開口から楊重で搬入する

→引渡し範囲を最小限にできる半面、搬入後に屋根を塞ぐため

 水仕舞いの対策が必要になる。


・壁に空けた開口から水平移動で搬入する

→開口を塞ぐ工事は屋根に比べればリスク軽減されるが、設置場所以外に

 横移動範囲も引渡しとなり、重量物なら仮設ステージ設置、躯体補強等

 必要になる場合がある。


以上のように施工方法やプラントメーカーとの調整など綿密な作業計画が

必要になりますね。

MK




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