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2020年10月2日金曜日

プラント施設建設について

 プラントの建設と一般建築の建設とでは何か違いがあるのか
どうか、なかなか分かりづらいと思いますが、まずプラント
と聞いて思いつくのは、最も身近な施設のひとつ「発電所」
ではないでしょうか。

 


 

 

 

 

 

 プラント施設を建築に関わる部分だけ見て更にざっくりと
4つのカテゴリに分けたとするとこうなると思います。

①建屋施設
 タービン建屋をはじめ、各電気室、機械室、倉庫など
②大型機械架台
 タービン架台、ボイラー基礎、煙突基礎など、
③プラント施設
 ②以外の機器基礎、タンク基礎、貯水槽、地下ピットなど
④接続連結施設
 配管ラック基礎、トレンチ、水路、洞道など

それぞれの特徴を建築部分に目を向けて見てみましょう。

①建屋施設は、一般建築と同じと考えてよいでしょう。
 ほとんどはS造で造られるので通り芯によるスパン割、
 FL基準によるレベル管理になります。

②大型機械架台は、ボイラーや煙突の基礎のように屋外に
 設置するものと、タービン架台のように屋内に設置する
 ものがあります。
 特殊な機械と直接絡むので、仕様に合わせて躯体形状や
 埋め込む金物、配管類が複雑になることがあります。
 屋外の基礎位置は座標で管理されることが多いです。
 レベル管理は一般的に、GL基準になります。

③プラント施設は、設置される機器に合わせ、埋込金物や
 アンカーボルトを躯体に取付けます。こちらも屋外に設置
 されることが多いので、位置は座標で管理され、レベルは
 GL基準になります。

④接続連結施設は、各施設の外側を、あるいは各施設の間を
 縫うように配置、計画されます。
 なので構内道路に沿って、又はその下に設置されることも
 多くなり、建設時は工程調整が重要になることがあります。

以上、プラント施設について書いてみました。

MK

 

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