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2018年11月28日水曜日

ArchiCAD22 数式作成のポイント③

前回は、数式で計算された結果を確認する方法について紹介しました。
最終回の今回は「順番」についてです。

数式の設定をみてみると、「順番」という項目があります。

初めて見たとき、「いったいこれは何の順番なんだろう」と思いましたが、実は数式を活用する上で重要な機能でした。

では実際にどのように利用するのか、第1回で作成した「壁にある窓の幅の合計」パラメーターを例に紹介したいと思います。


もしこのパラメーターが床にも割り当てられていた場合、前回紹介した「評価」ボタンを押して確認すると、このように表示されます。


ここで数式が無効な場合でも「0mm」と表示させたいときに、この「順番」が役立ちます。

まずは「窓総幅」パラメーターに新たに数式を追加します。
数式エディタで数値の「0」を入力し、



単位を「長さ」から「mm」を選択します。
単位をつけないと、データタイプが「長さ」にならないのでお気を付けください。



数式が作成できると、2つの数式が並んで表示されています。
床の結果をみてみると「窓総幅」のパラメーターが無効なので「0mm」になりました!



ここで順番を変えてしまうと、先に「0mm」の数式が適用されるので床以外もすべて「0mm」になってしまいます。



このように数式が無効だった場合に、指定した順序で数式を適用できるのが「順番」の機能になります。

この機能によってより柔軟にパラメーターを作成できそうですね♪


さて全3回にわたり、数式を利用してパラメーターを作成する際のポイントを紹介しました。数式によってより一層BIMの”I”の部分が強化されましたね。
またArchiCADのリファレンスにも、関数の説明や数式の作成例が載っているので、つまずいたときはチェックしてみてください。


R.O

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