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2017年2月21日火曜日

ArchiCAD_外部参照したPDFのスケールを合わせる

モデルを作成する時、図面を下絵にしてトレースを行なったり、図面との不整合箇所をチェックしたりすると思いますが、
下絵として参照したい図面データがPDFしか存在しない場合、PDFは外部参照するとスケールが合っていないことがあります。


その場合、スケールを合わせる必要があるのですが、過去のブログでその方法は記載されています。
過去のブログはこちら↓


「ArchiCAD サイズ変更を利用して縮尺を合わせる」
http://sherpa-net.blogspot.jp/2015/07/archicad_30.html

PDFのスケールを合わせる場合、長さの基準となる2点をクリックして決めてあげなければならないのですが、
PDFはスナップが効かないため、基準となる点を目視でなんとなくクリックしないといけません。


その場合、なんとなくスケールは合っている図面にはなるのですが、目視だとやはりズレが生じます。


そんな時は、PDFを分解して、長さの基準となる点にスナップが効くようにする良いです。


①まず、外部参照したPDF図面を選択して、「編集」→「変形」→「分解」を選択します。





②分解パレットが開きますが、基本的には設定はデフォルトのままで良いです。
 ポイントは、「分解後、元の要素も保存」にチェックが入っていることを確認します。




③PDFが線などに分解された状態になります。
 (元の外部参照したPDF図面も残ったままの状態です)


「Ctrl+A」で全てを選択し、メニューバーより、「サイズ変更」のアイコンをクリックします。


⑤「サイズ変更」の設定画面より「画面上で定義」にチェックを入れ「OK」で設定画面を閉じます。



⑥平面上で長さの基準となるポイントを2点クリックします。
 分解した線分があるので、スナップが効きます



⑦2点を選択後に「Tab」キーをクリックし、「座標情報」より「距離」の値を入力します。
 (この場合は長さの基準となる2点は「1650」)




以上で、完ぺきではありませんが、ほぼスケールの合ったPDF図面に変更できます。


PDF図面の原点を合わせたい場合も、通り芯の交点にスナップが効くので、この方法が使えます。




また、最後に外部参照したPDF図面のみ残すようにしましょう
分解した要素(線やポリライン)はすべて選択し、削除すると良いです。

分解した要素が残ったままですと少し操作が重くなる場合があります。




Takayuki.H

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