鉄骨階段の梁との接合方法は、主に2種類(ボルト接合、溶接接合)になるかと思います。
接合の方法によって階段受けの梁レベルも異なっています。
それぞれの特徴を簡潔にまとめてみました。
【溶接接合】
内部階段で主に採用されている方法です。
◎レベル調整ボルトがセットされているので階段の取り付け精度が良い。
◎階段は鉄骨建て方終了後、基準墨から位置を追い出して固定するので
取付位置の精度はほぼ図面通りとなる。
×鉄骨建て方時は一旦、梁の上に置くだけの不安定状態になってしまう。
×鉄骨を建て始めてから階段を固定するまでに時間を要する。
・受け梁の天端は、大体踊り場天端から-150程度。
施工精度から内部階段で壁仕上げと近接している階段では溶接接合が良いと思われます。
【ボルト接合】
外部階段やメンテナンス階段で一般的に採用されている方法です。
(外部階段はメッキ仕様が多いので、ボルト接合が必然的になってきます。)
◎鉄骨建て方と同時に階段をボルトで固定できるので安全性は高い。
◎本体部の鉄骨本締めが終われば階段もボルトで固定できる。
×鉄骨精度なりに階段も固定されるので、精度は建て方精度に影響される。そのため
壁との取り合いにクリアランスがないと壁位置に影響してしまう。
・受け梁の天端は、ササラ下端-10程度、またはウェブ側でガセット取り。
施工時の安全性や施工手間を考慮すると、内部階段でも避難時にしか使用しない
裏方で壁とのクリアランスが確保できる階段や鉄骨が現しとなる階段ではボルト接合でも
問題なさそうですね。
T.F
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