基礎配筋などでアンカーボルトと梁主筋が干渉している場合に、梁主筋も避けようがなく
試行錯誤を繰り返して何とか納めたという経験はないでしょうか。
アンカーボルトでもハイベースなどの露出型固定柱脚工法や、在来といわれる基本的には
1本ずつ固定するものがあります。
露出型固定柱脚工法はボルト径も太いものが多いので配筋納まり検討では苦労しますね。
しかし、配筋が納まらない時に、アンカーボルトの位置をずらすというのも納めるための
方法の一つです。
アンカーボルトには、『構造用アンカーボルト』と『建て方用アンカーボルト』が
あります。
『構造用アンカーボルト』は耐力を負担し、柱と基礎をつなぐ役目をします。
ハイベースなどは、径が太く本数も多くなります。
『建て方用アンカーボルト』は、名前の通り、鉄骨の柱を立てるときに倒れないように
支持する役目をします。通常は建物の構造耐力を負担しません。そのため本数は少なく
径も細くなります。建物としてはSRC構造や柱脚にRC根巻きがあり、RCで固定され
構造耐力を伝えます。
後者の場合、鉄骨が倒れないようにするための仮設的な部分があり、構造上の力を
負担しないため、アンカーボルトの配置の変更も多少容易になります。
『建て方用アンカーボルト』か否かをあらかじめ確認しておくと、配筋検討で
悩む時間が短縮できそうです。
T.F
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