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2023年4月20日木曜日

木造高層建築

 最近、ニュースでも木造高層ビルの話題を聞くようになりましたね!



大林組が木材製造販売会社を子会社化したニュースもありました。


https://www.obayashi.co.jp/news/detail/news20230201_1.html


木造高層建築はCLTにより可能になったようです。



一般社団法人日本CLT協会では、CLTについて下記のように説明しています。


「CLTとはCross Laminated Timber(JASでは直交集成板)の略称で、


ひき板(ラミナ)を並べた後、繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料です。


厚みのある大きな板であり、建築の構造材の他、土木用材、家具などにも使用されて


います。


CLTは1995年頃からオーストリアを中心として発展し、現在では、イギリスやスイス、


イタリアなどヨーロッパ各国でも様々な建築物に利用されています。


また、カナダやアメリカ、オーストラリアでもCLTを使った高層建築が建てられるなど、


CLTの利用は近年になり各国で急速な伸びを見せています。


特に、木材特有の断熱性と壁式構造の特性をいかして戸建て住宅の他、中層建築物の


共同住宅、高齢者福祉施設の居住部分、ホテルの客室などに用いられています。


日本では2013年12月に製造規格となるJAS(日本農林規格)が制定され、


2016年4月にCLT関連の建築基準法告示が公布・施行されました。


これらにより、CLTの一般利用がスタートしています。」


木造の高層ビルが脚光を浴びている背景は、大きく2つ挙げられるよいうです。


1つが環境対策としてのメリット、


もう1つは、木は国内に資源がたくさんあることです。


以前に読んだ本では、先進国で木材を輸出してないのは日本だけと書かれていました。


また、植林した木の成長が限界まで進んでいるので、利用する必要があるとのことで、


木は成長すると、あまり光合成をしなくなり、二酸化炭素を吸収する力が弱まるため、


成熟した木は伐採して植え替え、若い木を増やす方が長い目で見て二酸化炭素の


吸収力は大きくなるそうです。



もともと建築基準法では、木材は燃えやすいため、4階以上や大規模な建物に使うことが


原則禁止されていましたが、改正で耐火性能を満たせば使うことができるように


なりました。



具体的な告示の内容は下記URLからも見ることができます。


https://clta.jp/document/detail/%E5%BB%BA%E7%AF%89%E5%9F%BA%E6%BA%96%E6%B3%95%E9%96%A2%E9%80%A3%E5%91%8A%E7%A4%BA%EF%BC%88%E8%A8%AD%E8%A8%88%E6%B3%95%EF%BC%89/


シェルパでも木造ハイブリッド構造のプロジェクトが始まっており、


ユニット化などの検討を進めています。



sakamoto

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