梁上の嵩上げ範囲を特定する方法をご紹介します!
今回はこのようなモデルを使用してご説明します。
【鉄骨+コンクリートスラブ】
まず初めに、作成できているコンクリートスラブの段差箇所は
重ねないで入力しておくことがポイントです!
ここからが方法の手順です。まずは、準備段階です。
嵩上げとなるスラブを作成済みのスラブ範囲いっぱいに配置します。
スラブの下端は、そのフロアの一番低い梁の天端高さにし、
厚みは作成済みのスラブより大きくなるように設定しましょう。
【■:嵩上げ用スラブ】
続いて、スラブを「嵩上げ用スラブ」と同じ範囲で作成(コピー)します。
厚みは10mmくらい薄くし、「嵩上げ用スラブ」より高い位置に配置します。
【■:オペレータ用スラブ】
ここから作成済みの鉄骨とコンクリートスラブを活用して
梁上の嵩上げモデルを作成していきます。
使用するツールは、「ソリッド編集」のみです!
「嵩上げ用スラブ」をターゲット、「鉄骨梁」をオペレータとして
「下方向へ減算」でソリッド編集します。
「嵩上げ用スラブ」をターゲット、「コンクリートスラブ」をオペレータとして
「上方向へ減算」でソリッド編集します。
このままでは、梁の範囲以外にも嵩上げ用スラブがある状態なので、
梁の範囲以外をくり抜くオペレータを作成します。
「オペレータ用スラブ」をターゲット、「鉄骨梁」をオペレータとして
「上方向へ減算」でソリッド編集します。
これで梁の範囲以外のオペレータが作成できました。
最後に「嵩上げ用スラブ」をターゲット、「オペレータ用スラブ」をオペレータとして、
「下方向へ減算」でソリッド編集して完了です!
コンクリートスラブの上部材質をゾーン色にして鉄骨と一緒に表示すると、、、
こんな感じで梁上の嵩上げが必要な範囲をモデルとして作成できます!
嵩上げする範囲は、2Dの図面だけでは把握しにくいですが
この方法を使用すれば簡単に2Dと3Dで把握することができます!
(※2Dで表現するにはモルフに変換して表面塗りつぶしを設定する必要があります)
主なメリットとしては、
・嵩上げ範囲を一か所ずつ入力せずに一括で作成できる。
・鉄骨梁やコンクリートスラブを編集しても嵩上げ箇所は追従する。
(※モルフに変換した場合追従しません)
・断面図でも同じビルディングマテリアルなので包絡して表現できる。
【断面図】
この方法で簡単に嵩上げ範囲を特定することで、
梁の高さを上げることができる梁の特定にも活用できます!
とても簡単な方法なので是非、ご活用してみて下さい!
NF
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