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2017年3月21日火曜日

1㎜以下の確認方法 [原理編]

よく使用する測定機器の種類の
コンベックスや巻尺など目視確認で測る目盛の目幅は最小1㎜単位としている。
それでもJISに記載されている、長さの許容誤差は0.1㎜単位と決まっているため、




小数点第一位はどうやって「測るのか」測微鏡やルーペがあれば簡易にできるのですが、
現場ではそういった器具はなかなかないものです。
では現場で使用している身近な物で確認できる方法を考えてみました。

【1㎜以下を確認する方法】
被写体(上記の写真)をデジタルカメラで撮影、拡大して寸法を測定する。



標準とする側を手前、検証する側を奥に並べ、起点を揃えて確認す長さの位置で写真をさせ撮影して目盛を拡大する。

次に拡大写真上で標準とする側の1㎜に相当する目幅を計測し、これを分母とする。
確認する長さの位置における検証する側の目盛のずれ(誤差)を計測し、これを分子とする。
この分子を小数化すると1㎜以下の数値を含む誤差の計算値が得られる。
 上記の写真の例では、拡大写真上で標準とする側の1㎜に相当する目幅は63㎜、検証する側の目幅は44㎜と計測されたとすれば、実際の誤差は44/63≒0.70㎜と計算できる。

 これなら、身近なもので確認できます。                 B.Y     H,K


用語の定義は
目幅;「隣り合う二つの目盛線の幅の中心から中心までを測定した長さ」   
                           出典[JIS B 7512 鋼製巻尺]
目盛;「付記されたすべての数字と組み合わせて、計器の表示装置の一部分を成す順序よく並んだ標識の集合」
                           
出典「JIS Z 8103 計測用語」




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