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2014年3月25日火曜日

軽量間仕切壁に入れる下地種別

軽量間仕切壁に取り付く手摺、鏡、棚、掲示板、モニターなど、軽量間仕切り下地に
それぞれを取り付けるための下地のベニヤ板や鉄板をボード施工前に入れなければ
なりません。当然、多目的トイレの手すりや荷重がかかるものの下地は、鉄骨下地を
入れなければなりませんが・・・

さて、ここで、いつも話題になるのが
下地はベニヤ板か鉄板のどちらを入れるか
ですね。

確認しなければならないことが4点あります。
①法規
コスト
③施工性
④施工業者
です。
やはり、法規は守らなければなりませんね。


それぞれの確認事項は・・・
①法規
軽量間仕切壁は、耐火壁や遮音耐火壁は個別認定で性能が満たされています。当然、指定された石膏ボードを使用しなければなりません。ベニヤ板を下地として使用する場合は、石膏ボードの下貼りの代わりにベニヤ板を入れるため、ベニヤ板を入れた部分は、認定から外れた仕様になってしまいますのでベニヤ板は使用できません。
また、排煙の告示や内装制限で、壁の材質が、下地共不燃という場合、ベニヤ板は不燃材ではないため使用できません。
コスト
単体の材料はベニヤ板の方が安価。
③施工性
ベニヤ板の方が、鉄板より加工が容易で現場での加工が可能です。鉄板は、予め寸法を決めて発注しなければならず、工程管理が増えてしまいます。
④施工業者
ベニヤ板はボード工で施工が可能です。
鉄板は、軽量下地工もしくは金物工になり、金物工になった場合は、現場の施工工程調整が増えてしまいます。

上記から、
・法規的に必要な部分は鉄板を使用。
・他の部分は、下地施工箇所の全体数量から判断してベニヤ板と鉄板に分けるか、すべて鉄板にするかを判断する。数量がある程度ある場合は、ベニヤ板を使用できる部分は極力ベニヤ板にしたほうが、コスト、工程管理の面で優位になる。



ということになります。
「下地共不燃」としなければならない部分は特に注意しましょう。
                                                   T.F

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