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2021年12月20日月曜日

スラブ段差部の梁レベル

S造の建物でスラブ段差を設けるときに梁を上げるか下げるか迷ったことはないでしょうか。

いろいろな制約などもあり、どちらかに絞り込むことも難しそうなので3つの項目

①デッキ受け部材

②デッキ受け部材の取付

③梁貫通可能範囲

に絞って比べてみました。

構造仕様によって多少異なるため比較的よく見受けられる形で比較をしました。

1)梁を上げた場合

①デッキ受け部材:梁のウェブにPL-9程度の部材を通しで入れる場合が多い。

 デッキを敷く際に落としこまなければならないため上フランジより50㎜以上出す

 必要がある。そのため梁幅が大きくなるとPLも大きくなってしまう

②デッキ受け部材の取付:デッキ受けをRibプレート@1000程度で受ける場合が多い。

 梁が大きくなるとプレートも大きくなり材料を多く使用することになる

③梁貫通可能範囲:段差が大きいほど梁にスラブが掛かってくるため梁貫通可能範囲は

 小さくなってしまう。


2)梁を下げた場合

デッキ受け部材:段差の高さにも依るがPL-6をL型に曲げるか不等辺アングルや溝型鋼を

 使う場合もある。比較的加工が簡易である。ただし、梁を下げたことで段差範囲が小さい

 場合は高い方のスラブを受けるためのかさ上げ材を付ける必要がある

②デッキ受け部材の取付:デッキ受けを垂直に取り付けるためアングルピースを使用する

 場合が多い。比較的加工が簡易である

③梁貫通可能範囲:梁に対してスラブが掛かることがないため梁成の1/2は梁貫通が可能

 となる。ただし、梁下端レベルも下がるので天井懐は狭くなる


比較をすると、

・天井懐が大きい場合は梁を下げたほうが良い。

・下げる範囲が小さい場合は上梁を上げたほうが良い。

と言えそうです。設備の納まりにも注意が必要です。

T.F


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