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2014年8月12日火曜日

現場におけるLot No.の管理

 世の中に流通しているほとんどの製品、材料にLot.No(製造番号)が記載されている(しなければならない)と思いますが、工事現場におけるLot No.の管理方法を3点ほど挙げます。
1. 製造年月日を読み、使用期限を確認するために管理する

 セメント系の材料に多いのですが、現場に入ってくる製品の中には使用期限が定められています。Lot.Noの中には、製品の製造年月日を表しているものがあり、その製造年月日が使用期限を超えていないかを確認するために使います。

2. 1ロットを形成するために管理する

 例えば公共建築工事標準仕様書14.1.3に規定されているあと施工アンカーについて試験について下記の様な定義がなされています。

・試験箇所数は同一施工条件のあと施工アンカーを1ロットとし,1ロットあたり3本以上とする。

この中での同一施工条件とは、資格を持った同一人物が一日に同じ材料で施工を行うという条件です。

 同じ材料というのは、あと施工アンカーに使う材料が同じLot.Noでなければなりません。すなわち違うLot.Noを使用した場合は1ロットとして形成されない訳です。つまり様々なLot.Noを使用した場合、同一人物が一日に施工した場合でも様々なあと施工アンカーの材料という事で、全数検査を行わなければならない場合も発生します。この様な事を防止するために同一Lot.Noの管理を行わなければなりません。

3. 色味を合わせるために管理する

 これは主に、内装工事で管理していく事なのですが、クロスやシート等では製品番号が同じでもLot.Noが異なると本当に微妙に、色味が異なります。これは製品が造られるラインや気温等で色味がで異なると言われており、同じ壁で違うLot.Noを使用するとクロス間で色味が違って見える場合があるのです。この様な事を防止するため、Lot.Noの管理を行わなければなりません。

 良い建物を建てるため、上記のような「材料として入って来るもの」にも目を光らす必要があります。



T.S

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