建築でも、捨てコンクリート、捨て貼り、など、
なぜ「捨て」なのか、捨てるわけでもないのに納得できない使い方です。
捨てコンクリート
この基礎の下の赤い部分ですが、確かに構造体ではありません。
しかし、墨出ししたり、型枠建て込んだり、アンカーフレーム固定したり、
施工の時は大活躍です。
そして何より、平滑面を作ることで鉄筋のかぶりを確保できるという
建物の品質上の重要な役割があります。
施工の時は大活躍です。
そして何より、平滑面を作ることで鉄筋のかぶりを確保できるという
建物の品質上の重要な役割があります。
なので、均しコンクリートと呼ばれることもありますが、現実には、
ほとんど、捨コンと呼ばれています。
砕石には、「捨て」がつかにのも不公平な感じ。
捨て貼り
天井では、岩綿吸音板の下貼のボードを捨て貼りと呼びます。
表面仕上げの岩綿吸音板がきれいに貼れるためだけにつくしています。
岩綿吸音板のジョイントを目立たなくさせ、仕上はビスを使わなくていいので、
きれいな天井にすることができます。
床だと、フローリングの下の合板を捨て貼りと呼び、床の剛性を上げたり、
床なりを防ぐ効果があります。
こう見ていくと捨てるものというより、品質面でも、施工面でも、仕上がりでも、
無くてはならない、縁の下の力持ちみたいなもの、そのものを成り立たせる
重要なものであるものが、「捨て○○」と呼ばれる者達のようですね。
そういえば、捨て型枠というのもありますが、これなんか
自己犠牲の極致みたいな存在ですね。
ジャンルは違いますが、囲碁の言葉で「捨て石」というのもありますが、調べると、
「わざと相手に取らせるように打つ石のこと。 そこから、さしあたって効果がなく無駄なように見えるが、将来役に立つことを予想して行うこと」
だそうです。
少し意味は違いますが、重要な役割であることは同じようですね。
「捨て猫」は?・・・これはちょっとちがいますか。
by Y爺
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