病院や商業施設等バリアフリーが叫ばれて久しいですが、実はこの様な公共施設以外にも床の段差を嫌う建物があります。それは「工場」です。
工場の大型機械は車と同じく寿命もあります。故障や直せなくなった場合には建物から搬出し、新しい機械に入れ替えなければなりませんが、ラインのある工場の場合、ラインの変更がし辛い、段差があると転倒に繋がる等、床の段差を嫌う理由もありますが、「重量物移動時に手間をかけない」という理由もあります。
これは重量物の移動時、段差があると移動の度にジャッキやスロープ、チェーンブロックやレバーブロック等資機材の準備、人の手配等が発生し、都度の費用がかかるのを防止するという意味です。
但し、この「重量物移動時に手間をかけない」に限っていえば、重量物移動の発生頻度、コストと床の段差をフラットにしないで得られるメリットを天秤にかける必要があります。(例えば交換時期が数十年先という免震装置の交換のために床をフラットにする必要性、メリットはあまりないですよね。)
この様に床の段差を考えてみても、建物管理者であるお客様のニーズや使い勝手を考える必要があります。
工場にどの様な資機材があるか、また搬出入経路を事前に知ることが必要ですね。
T.S
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