一般建築では、竣工を前に一部分を別途業者に引き渡すことが
ありますが、プラント建設ではどんな感じだと思われるでしょうか。
そもそもですが、プラント施設において建築の部分というのは、
あくまでも「プラント機器を機能させるためのもの」です。
そしてそれらの機器類は、大型の物や重量物など多種多彩です。
機器設置のパターンから見てみましょう。
機器設置のために基礎や架台の施工完了後に引渡すのがシンプル
なのですが、その他に
・掘削工事中に埋設配管部を引渡し、設置後に建築工事を再開する。
・基礎工事中に床下配管部を引渡し、設置後に建築工事を再開する。
・鉄骨建方中に機器設置部分を引渡し、設置後に建て方を再開する。
など、プラントメーカー工事と建築工事が交錯することがあります。
機器搬入のパターンはどうでしょうか。
・屋根に空けた開口から楊重で搬入する
→引渡し範囲を最小限にできる半面、搬入後に屋根を塞ぐため
水仕舞いの対策が必要になる。
・壁に空けた開口から水平移動で搬入する
→開口を塞ぐ工事は屋根に比べればリスク軽減されるが、設置場所以外に
横移動範囲も引渡しとなり、重量物なら仮設ステージ設置、躯体補強等
必要になる場合がある。
以上のように施工方法やプラントメーカーとの調整など綿密な作業計画が
必要になりますね。
MK
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