プラントの建設と一般建築の建設とでは何か違いがあるのか
どうか、なかなか分かりづらいと思いますが、まずプラント
と聞いて思いつくのは、最も身近な施設のひとつ「発電所」
ではないでしょうか。
プラント施設を建築に関わる部分だけ見て更にざっくりと
4つのカテゴリに分けたとするとこうなると思います。
①建屋施設
タービン建屋をはじめ、各電気室、機械室、倉庫など
②大型機械架台
タービン架台、ボイラー基礎、煙突基礎など、
③プラント施設
②以外の機器基礎、タンク基礎、貯水槽、地下ピットなど
④接続連結施設
配管ラック基礎、トレンチ、水路、洞道など
それぞれの特徴を建築部分に目を向けて見てみましょう。
①建屋施設は、一般建築と同じと考えてよいでしょう。
ほとんどはS造で造られるので通り芯によるスパン割、
FL基準によるレベル管理になります。
②大型機械架台は、ボイラーや煙突の基礎のように屋外に
設置するものと、タービン架台のように屋内に設置する
ものがあります。
特殊な機械と直接絡むので、仕様に合わせて躯体形状や
埋め込む金物、配管類が複雑になることがあります。
屋外の基礎位置は座標で管理されることが多いです。
レベル管理は一般的に、GL基準になります。
③プラント施設は、設置される機器に合わせ、埋込金物や
アンカーボルトを躯体に取付けます。こちらも屋外に設置
されることが多いので、位置は座標で管理され、レベルは
GL基準になります。
④接続連結施設は、各施設の外側を、あるいは各施設の間を
縫うように配置、計画されます。
なので構内道路に沿って、又はその下に設置されることも
多くなり、建設時は工程調整が重要になることがあります。
以上、プラント施設について書いてみました。
MK
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