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2024年9月20日金曜日

ACC Learning Center

 ACC Learning Centerはご存知でしょうか。

オートデスクが出しているオンライントレーニングサイトになり下記の項目が学べます。

・Autodesk Build

・Autodesk Docs

・Autodesk Takeoff

・Administration(管理)

・Insight(データ分析)

・BIM360

トレーニングだけでなく、製品概要の説明にもなっているので、購入前に動画で内容や操作方法などを確認できます。

動画は全て英語での説明ですが、日本語字幕が対応しています。


実際にTakeoffを受講してみたところ、繰り返し動画を見ることができ

操作方法や何ができるかを理解できるので、導入検討時におすすめです。

ACC Learning Center


TT


2024年9月19日木曜日

Revit 壁のパーツ化後の編集方法

壁のボードのみを伸ばす際に、ボイドではなくパーツ化をして対応する機会があったので、パーツ化後の編集方法についての紹介になります。

任意の壁を選択し「パーツ化」を選択します。

編集の方法は、任意の場所を選択し「パーツを分割」を選択します。

スケッチを編集から、分割したい形状を作図します。

分割後にパーツを除外を選択で完成です。

除外後でも表示されている場合は、ビューテンプレートの設定を「パーツ表示」に変更で反映されます。


パーツ化を解除する際は、パーツを全て削除すると解除されます。

利点としては、数量が拾えないファミリも、パーツ化することにより拾えるので、おすすめです。(ハンチなどのプロファイルを含むファミリなど)

ただし、上図のようにパーツ化後に欠損する場合があるので、ただ切り取るだけならば、ボイドの方が効率が良いかなと思います。


TT

2024年9月18日水曜日

Revit 部屋のサイズ

Revitで部屋を作成する際に、部屋が小さすぎると「部屋 含まれていないエリア」となり部屋が配置できません。またRevitでは、幅が1フィートまたは306 mm未満のスペースには部屋は配置されません。

下図は既に配置してある部屋を部屋の境界線で作図したものになり、赤枠は部屋として認識されず、青枠は部屋を配置できません。


※面積を入力する場合には、エリア平面図にて対応が可能なようです。また、部屋容積の計算では、壁の中心線に基づいて部屋の境界が計算されるため、壁の面に部屋分割線を追加すると、部屋の境界要素間の距離がさらに短くなります。


TT


2024年9月17日火曜日

Revit ベクター処理とラスター処理

ビューとシートの出力時は、ベクター処理かラスター処理か選択できますが、Revitでは可能な場合は常にベクター処理を行います。理由としてはラスター処理での印刷はベクター処理よりも品質が低くなるからです。

ベクター処理の特徴は、作成に数式が使用されるため拡大表示しても劣化しなく、ラスター処理に比べファイルサイズが小さくなります。

ラスター処理の特徴は、個別に描画されるピクセルによって構成されるため、拡大表示すると個々のピクセルが際立ちます。ラスター処理で生成される出力は、ベクター処理よりも品質が低くなります。

下記の場合では自動的にラスター処理が適用されます。

ビューにシェーディングまたはリアリスティック表示スタイルが使用されている。

ビューに影、アンビエント シャドウ、手書き風の線、奥行が使用されている。

ビューにグラデーション、空、またはイメージが背景として使用されている。

ビューにコーディネーション モデルが含まれている。

ビューにDirectContext3D API で生成されたグラフィックスまたはそれを使用するアドインが含まれている。


※出力時の基本はベクター処理を選択し、問題が起きた際にラスター処理を使用する

TT


2024年9月13日金曜日

部材個々に番号を振って管理②-実際のプロジェクトでの事例

 前回、2020東京大会での選手村の仮設建築に使われた大量の木材に部材個々に番号を振って、BIMを活用して管理されていたという事例をご紹介しました。


東京大会の事例ほどではないですが、最近のプロジェクトで施工時に杭の管理をするために1本1本に個々の番号を振って管理できるようにした事例があったのでご紹介します。


以前原点からの座標をパラメータで管理できるようにした杭のファミリの事例をご紹介しましたが、まさにその杭1本1本を[位置を示せる原点からの座標ー杭の詳細情報]を集計表そして図面と相互に見て管理しやすいように1つ1つに番号を振っていきました。


杭の番号はインスタンスパラメータでそれぞれ1個ずつ連番で振られるようにしました。

そして図面では↓タグで符号や杭番号を示し、

↓集計表で各杭の詳細な情報をリストで管理できるようにしています。


杭番号が図面とリストで対応している形となっています。


必要な情報が多い場合は図面でタグで表示する情報を最低限にして、上記のようにここに番号を付けてリスト化した集計表を図面と一つのシートにまとめることで情報を表示するというのも一つかもしれません。


Y.N

2024年9月12日木曜日

部材個々に番号を振って管理①-2020東京大会での事例

 先日パラリンピックも閉幕しましたね。


オリンピックつながりでオリンピックでは毎回新しく建設されるスタジアムや建築物がありますが国を象徴する個性的なデザインもある中でBIMはどんな形で活用されているのか気になったので調べてみました。


そんな調べる中で気になったのが前回2020東京大会での事例です。

前回の大会では「五輪レガシー」をテーマに全国集められた木材を大会後に返却、活用するというニュースは目にした記憶がありましたが、その管理をするためにBIMが活用されたという記事でした。

引用:日経XTECH-BIMによるトレーサビリティーを徹底、東京五輪の選手村ビレッジプラザ

(https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00154/01672/)




木造住宅では各柱、各梁に通りで「いろはにほへと」と数字からなる番付を振ったりして建方時のスムーズな作業につなげたりします。

それと同じように選手村ビレッジプラザという5000㎡を超える大規模な建築を作るために集められた大量の木材を管理するために一つ一つの部材に向きや位置までわかる番号を部材個々に振ってBIMで管理していたようです。

↑実際の管理番号の写真(上記サイトから引用)


BIMの特性をうまく活用した事例ですね。


通常のプロジェクトでは設計図で振られた同一メンバーごとの符号を施工図でも通して使っていくので1つ1つの部材に個々の管理番号を振ったりということはほとんどないですが、最近杭の管理のため1本1本の杭に個別の番号を振って管理するということがあったので次回ご紹介したいと思います。


Y.N

2024年9月11日水曜日

Revit_マイナスの値を入力できるファミリ

 モデルと連動する形でマイナスの値をパラメータに入力したいってことがあるかと思います。


特に基準を設けて、その点やレベルからパラメータで調整するような場合マイナス方向への調整が必要になってきます。


ただシステムとして組み込まれていないファミリパラメータにマイナスの値を入力すると「作成できません」というエラーが出るかと思います。


そんな時は少し面倒ですがファミリ編集で手間を加えることが必要です。


①ファミリの新規作成時に「デフォルトである参照面」(原点)と「モデルを拘束する参照面」を重ねる形で作成する。

②モデルと離れた場所に「基準となる参照面」を作成する

③「基準となる参照面」と「デフォルトである参照面」間の寸法をパラメータにします。

(下記キャプチャで”基準”となっているパラメータです。)

④「モデルを拘束する参照面」と「基準となる参照面」間の寸法をパラメータにします。

(下記キャプチャでそれぞれ”オフセットX”、”オフセットY”となっているパラメータです。)

⑤ファミリタイプで上記で作ったパラメータとは別にプロジェクト上で実際に数値を入力するパラメータを作成します。
⑥④で作ったパラメータが③で作ったパラメータ+⑤で作ったパラメータとなるように式を入力します。



「モデルを拘束するパラメータ」に実際にモデルを拘束すれば完了です。

プロジェクト上で配置する際のファミリの原点は「デフォルトである参照面」となり、配置した後、⑤で作ったパラメータに入力された値によって調整が可能となります。


↑プラス方向はもちろん、↓マイナスの値が入力できています。


*マイナスの値が大きくなるようであれば③で作ったパラメータ(上記ファミリでは”基準”)
の値をより大きくしてください。



今回は平面方向の調整ですが立面上で上記のような手順を踏めばレベル方向の調整も可能です。

試してみてください!

Y.N

2024年9月10日火曜日

Revit_原点からの座標をパラメータで管理するファミリ

 あるプロジェクトで杭の原点からの座標をインスタンスパラメータで管理できるような、ファミリなどを作成できないかと依頼がありました。

目的としては施工時に各杭の位置を正確に管理するために、集計表で各杭の座標をリスト化することです。



そこで原点に一度配置し、そこから各杭の正しい位置(座標)をインスタンスパラメータに入力することでモデルと連動して杭の位置が動くファミリを作成してみました。



*集計表で管理できるようにインスタンスパラメータとする項目を共有パラメータとしています。



配置の際、移動の際必ずパラメータで調整するとルール化することでモデルとも連動し、杭を管理できるようになりました。


Y.N





2024年9月9日月曜日

Revit_スラブのデッキ表現

あるプロジェクトで下のキャプチャのようなデッキプレートのあるスラブの表現として床の構成から「構造デッキ」を使用してみました。


↓タイプ作成の手順


タイプが作成出来たら床のスケッチ時にデッキプレートの方向と平行になるようにスパン方向を設定します。

↓断面を切るとデッキプレートの形状が表現されています。
↓3Dではデッキプレートは表現されず躯体厚分のフラットな見た目として表現されます。



またデッキプロファイルを変更し、デッキの利用方法の設定を「独立したデッキ」に変えるとフラットデッキも表現可能です。




スラブに限らずルーフデッキなども含めてデッキプレートの厚み分単独レイヤでの入力、表現で基本的に十分ではありますが詳細な断面図作成時や断面での納まり確認をするようなときは知っておくと便利だと思います。

目的に応じて使分けしてみてください!


Y.N

2024年9月6日金曜日

A型バリケード

  作業区画や通行区画等に使うA型バリケードですが、外部で長期間使用する場合は注意が必要です。


例えば


・(プラスチック製の場合)紫外線、風雨等による本体の劣化

・単管と接続しているクランプの錆による固着

・移動毎にかかる本体への衝撃による製品の破損


等です。


A型バリケード自体半永久的なものではありますが上記のような原因で劣化や破損が発生するのでこまめなメンテナンス、交換が必要です。

長期間使用の場合は紫外線に強い鋼製のA型バリケードも有用です


T.S



2024年9月5日木曜日

技適マーク

 携帯の電波が届かない場所や携帯電話の使用が禁止されている施設で有用な無線機ですが無線機自体の使用に当って確認すべき項目があります。


それは「技適マークの有無」です。


技適マークとは電波法令で定めている技術基準に適合している無線機であることを証明するマークで、個々の無線機に付けられているものであり技適マークが付いてない無線機を使用すると電波法違反になる場合があります。※ついてない場合最寄りの総合通信局へ問い合わせて下さい。


技適マークがあった方が良い理由としては(以下、総務省HPより)


無線局及び無線機器は基本的に技術基準への適合性を検査等により確認した後、免許を受けて運用されます。小電力無線局や簡易な無線局については技術基準適合証明等を受け、技術基準への適合性を確保していることを技適マークで示すことにより、簡易な免許手続きが受けられる、登録することで運用できる、又は免許不要局として使用できるとされています。


という事です。


知らず知らずの内に法違反を行っていた可能性もありますので事前に確認しましょう。


もちろん携帯電話やスマホも技適マークがあります。
(お使いの機種の「設定」等から確認できる様です)

T.S



2024年9月4日水曜日

充電池の使用について

 充電池(リチウムイオン電池)はエネルギー密度が高く、急速な充放電が可能で長寿命で使用が可能です。

一方で高温になると発火や爆発する危険性があります。


真夏の現場で標準装備となっている空調服ですがこのリチウムイオン電池が多く使われており使用中は問題ないのですが、使用していない時に車内等に置きっぱなしにしていると発火や爆発の危険性が増します。(真夏の車内温度は40℃を越える事が多く経済産業省では安全性試験において上限温度を45℃としています。)

リチウムイオン電池の取り扱いには十分注意しましょう。

メーカー純正のバッテリーを使用することもポイントです



T.S

2024年9月3日火曜日

熱中症対策ウォッチ

  お盆を過ぎたとはいえ最近雨が続くとはいえまだまだ危険性が続く熱中症、様々な対策を取られている現場も多いかと思います。

最近では熱中症対策を目的とした腕時計型のデバイスも発売されています。

これば文字通り腕時計型のデバイスを装着し腕時計の文字盤部分にあたる部分で深部体温を推定し熱中症の危険を音や振動やLED等で表示するというものです。

「カナリアウォッチ」で検索すると様々な情報が表示されます


まだまだ油断できない熱中症、防止に向けた様々な対策が必要です。


T.S



2024年9月2日月曜日

塗装の修繕を行う際の注意点

  古い建物の塗装の塗り替え等を行う際の注意点です。

塗膜自体を剥がして塗装し直す場合、上から新しい塗膜を形成する場合の劣化した塗膜を剥がす場合等塗膜を剥がす行為について昔の建物には塗装材にアスベストが使用されている場合があります。前者であれば事前調査を行うよう注意するかと考えられますが後者の場合アスベスト調査の考え方が抜け落ちる可能性が高い場合もあります。2006年以前の建物の塗装修繕を行う際は事前調査を行うことが肝要です。


この様な「ふくれた塗膜」を撤去する場合でもアスベスト使用の有無を確認する必要があります。


T.S