前回に引き続きファミリを立面で回転させる方法のご紹介です。
前回ファミリを勾配面をホストにして配置する方法と作業面を描画して配置する方法の2つをご紹介しました。
ただ検討段階では勾配が変わったり、配置する面の形状が変わったりすることもあり、その度にホスト面の修正や作業面を再設定し直すのは手間が掛かると感じます。
そこでパラメータでファミリの回転のふるまいを調整できるような方法がないか調べて、ファミリを作ってみたのでご紹介です。
工程1:まず回転させたいファミリ(以下元ファミリ)を作ります。
この時、「作業面ベース」のチェックをオンに、「常に垂直」のチェックをオフにします。
工程2:次にファミリの新規作成を開いて元ファミリをロードします。(これで作られたファミリを以下ファミリ①と呼びます。)
この時元ファミリの参照面レベルビューで見えていた形が立面ビューで見えるようにして立面ビュー上で「作業面に配置」します。
また「作業面ベース」のチェックをオンに、「常に垂直」のチェックをオフにしておきます。
工程3:そしたらまた新たにファミリの新規作成を開いてファミリ①をロードします。
今度はファミリ①で参照面ビューで見えていた形が立面ビューで見えるようにして立面ビュー上で「作業面に配置」します。
その立面ビュー上で縦軸と横軸に回転の原点となる点を拘束して角度のパラメータを設定します。
回転軸のあるファミリが完成しました。
今回は回転軸が1つのファミリでしたが、与えたい回転軸の数だけ工程3と同じ作業(ファミリ新規作成→立面ビューに配置→角度パラメータを設定)を繰り返すことで回転軸の数を増やすことも可能です。
ファミリの作成にあたり下記URLのサイトがとても参考になりました。作成方法が詳細に解説されています。
また押出のフォーム単体やそれらを重ねただけの比較的単純な形状であれば上記の作成方法のようにファミリのネストを繰り返すことなく立面ビューのみでフォームを作成する事で1つのファミリで完結が可能でした。
この際、参照面は回転できないためフォームを拘束するのは参照線とすることに注意が必要です。
勾配面をホストにする方法、回転軸を持ったファミリとする方法などなど目的や状況に合わせて使い分けられるようにしたいですね。
Y.N
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