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2023年8月31日木曜日

建設業の現状と課題

建設業の現状と課題についてです。

現在の建設業が抱える大きな問題点として以下の 2 つの問題点があげられます。

①[少子高齢化による人手不足 ]

国土交通省が発表した「建設業の働き方改革の現状と課題」によると、建設業就業者数は 2020 年時点で 55 歳以上が 36.0 %、 29 歳以下は 11.8 %と高齢化の進行が深刻となっています。また、今後は団塊世代の大量離職も予想されているため、日本の総人口、生産年齢人口の減少に伴う人材の確保と次世代の技術継承も課題として考えられ、大きな問題点となっています。

②[若年層の離職率]

国土交通省が発表する「建設業における働き方改革」によると、建設業は年間の労働時間が製造業と比較して147 時間、全産業と比較すると364 時間長く、年間出勤日数は製造業に対して20 日、全産業と比較すると 30 日多くなっていて他よりも労働時間が長いことが大きな問題点となっています。

以上の2つの大きな問題点を抱えている現在の建設業ですが、解決策として IOT,ICT 建機を取り入れて生産性の向上を図る取り組みとして、下記のことが行われています。

①MC (マシンコントロール)

自動制御タイプの ICT 建機。自動で追尾を行う位置検測装置を用いて施工個所の2D,3D 設計データをリアルタイムで入手し、現況地盤データとの差分算出を行った結果に沿って重機が自動的にコントロールされ、ブルドーザ等に導入される。

②MG (マシンガイダンス)

操作補助タイプの ICT 機器。リアルタイムに入手した設計データと現況地盤データの算出結果が操縦席のモニターに映し出され、オペレーターがモニターに映った内容に基づき、自力で重機を操作し、バックホウ等に導入される。

ICT 建機には無駄な動きがないこと、作業中に重機の乗降が必要ないこと等の魅力があるため、 ICT 建機を建設現場に導入することによって、生産性の向上や工事全体の効率化が図れる。

他にはタイムカードやパソコンを使用して労働時間の記録をする方法もあるようです。

NT

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