ArchiCAD20から追加された機能「表現の上書き」は、条件で色分けするのにとても便利です。
しかしたまに、「設定した条件が上書きされない!」ということはありませんか?
そこで今回は、表現の上書きでひっかかりやすいポイントについて紹介します。
ひっかかりポイント:表示順序
ここでは、上図のモデルで床スラブレベルの色分けをしていきます。
まず、スラブレベル毎に表現の上書きルールを作成します。
作成したルールを表現の上書きセットに追加して、
表現の上書きを適用!
すると、、、
上書きが適用できていません。。。
これは、要素の表示順序が原因です。
要素を全選択し、メニューバーの[編集]>[表示順序設定]を開くと、
各要素の表示順序を見ることができます。
これをみてみると、スラブがゾーンよりも背面に来ています。
表示されないのは、ゾーンの下にスラブが表示されていたからでした。
解決法
表示順序を直すのは、要素の数が多いと手間ですし、管理も大変です。そこで解決法として、表現の上書き機能のみで完結する、
上書きルールで塗りつぶしを透過させる方法を使いたいと思います。
表現の上書きルールを新たに追加し、下図のように条件及びスタイルを設定します。
ここでは、[塗りつぶし背景ペン]を透過にしています。
表現の上書きセットに作成した条件を追加し、
表現の上書きを適応すると、、、
はい!無事スラブの色分けが表示されました!!
おわりに
いかがでしたか?表示順序は意外と見落としがちな機能なので、お気を付け下さいね。
次回は、また別のひっかかりポイントを紹介します。
R.O
0 件のコメント:
コメントを投稿