例えば、下図のようなフロアの平面図で、スケール1/30でA1用紙にレイアウトしたい場合に1/30では全体がレイアウトできないため、分割してレイアウトすることがあると思います。
ただし、全体平面図も必要なためスケール1/50の全体平面図も作成したい場合、1/30の平面図ビューと1/50の平面図ビューを作成する必要があります。
ビューを分けてしまうと修正が生じた場合に2D加筆した内容(テキストや寸法、線分など)は1/30の平面図ビューと1/50の平面図ビューの両方を修正しなければいけない手間が生じてしまいます。
そこで、上記の手間を回避するため、従属として複製したビューで分割平面図と全体平面図を作成する方法を紹介します。
①従属として複製したビューで、分割ビューを作成します。
②A1サイズのシートに①の分割ビューをレイアウトして、1/30の分割平面図を作成します。
③全体平面図を作成するため、A1サイズの図面枠を1.67倍した図面枠を作成して、1/30の全体平面図ビューをレイアウトします。
④作成した全体平面図を印刷する際に「出力設定」で、ズームを60%にして印刷します。これにより、A1用紙サイズでスケール1/50として全体平面図は出力されます。
分割平面図はそのまま100%で印刷して、A1用紙サイズでスケール1/30とします。
従属として複製したビューとすることで、分割ビューと全体ビューの両方を修正するという手間を回避できます。
ただし、全体平面図の方は、文字サイズが1/30のままなので、印刷した際は文字が小さく表示されてしまいます。図面体裁として許容できれば、従属として複製したビューで作成した方が修正手間を考慮するとメリットが大きいと思われます。
Takayuki.H
0 件のコメント:
コメントを投稿