枠の戸当たりの内々寸法を示す場合が一般的です。
注意しなければならないのは、その寸法が有効寸法を謳っている場合です。
有効寸法とは、物を通すことが可能な必要最小寸法ですね。
建具の場合、扉が蝶番やピポットヒンジなどで取り付いていて、扉をあけると
戸尻は枠より内側に出てきます。
上の建具の場合、実際の有効幅は≒860㎜です。
また、有効幅を900㎜取ろうとすると165°程度開かなければ扉の吊元が枠より
外側に行きません。
更に取っ手にも気を付けなければなりません。右図の様に壁に挟まれたように扉が
ついている場合(一番条件の悪い例)、一番出ている部分は取っ手の先端です。
枠戸当たり内々で900㎜であった有効幅は≒798㎜と100㎜以上小さくなって
しまいます。
どうしても有効幅を900㎜としなければならない場合は、建具のW寸法を1000㎜以上と
することを考えなければなりません。
周囲の壁の位置にも影響を及ぼしてしまいますので注意しましょう。
また、設計者によっては、あらかじめW寸法を大きくしている場合もあります。
数値の根拠を事前に確認する事も忘れないようにしましょう。
T.F
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