(例えばかぶり厚さの許容差であったり、コンクリートの上限温度であったり…)
これらは、設計図書等で特別な指示がない場合、ほとんどの場合、各標準仕様書の記載事項を判定基準にしてしまいます。
「判定基準にしてしまいます。」
と書いたのは、時としてこの判定基準が違う場合があるからです。
例えばコンクリートで防油堤を作る場合でJASS5の記載であれば、部材の位置は±20までの許容差を判定基準にしてしまいます。ただ、防油堤から油が漏れた場合で、漏れた油の容量が指定されていた場合はどうでしょう。プラス方向(漏れた油の受け容量が大きくなる)に位置ズレが起きているのであればよいのですが、マイナス方向(漏れた油の受け容量が小さくなる)に位置ズレが起きた場合、油が溢れ出すし、防油堤として機能しない可能性も発生しうるのです。
品質管理項目を決める際には、機能に対して品質が確保できているか確認することが大切です。
T.S
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