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2014年7月14日月曜日

 「スランプロス」を増大させる3つの状況

 生コン車がプラントから現場に到着する間に、生コンの疑結が進みます。
これを「スランプロス」と言い、この数値が大きいとコンクリートの打設に
影響を及ぼす場合があります。
今回は大きなスランプロスが発生する3つの状況を考えてみます。

 まず、1つ目の状況としては「プラントから現場に到着するまでの時間」です。
生コン自体練り混ぜ開始の時から疑結が進みますから運搬時間が長い=疑結の時間が長い
という事になります。

 2つ目の状況としては「外気温の高さ」です。
これは外気温が高いと疑結が促進されてしまい大きなスランプロスに繋がります。

 ここまでの状況を読まれた方は「当たり前の事では」と思われていると思いますが、
3つ目は意外と盲点だと思います。

 3つ目の状況は「少量の生コンを積んでいる生コン車」です。
これは2つ目の状況と関係してくる事なのですが、
生コン車の生コンを納めているドラム部分について考えてみてください。
生コンが少量であればある程生コンがドラム部分に触れる割合が多くなりますよね。
(生コンの単位数量あたりにドラム部分に触れる面積と言えば宜しいでしょうか。)

 ドラム自体鉄製であり夏期は熱源にもなるので、ドラム部分に触れる割合が大きいと熱に触れ割合が大きいという事になり疑結が促進されます。




より良いコンクリート打設の為にも、大きなスランプロスを起こさない対策が必要となります。

T.S

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