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2013年11月26日火曜日

通例では決まらない建具のチリ寸法


建具のちりは、通常10mmであるが、建具に当たる全てのものが
・仕上げ材が笑わないか?
・枠より出ても問題ない形状のものか?

を検討する必要がります。



建具のちりの寸法を決めるときに注意しなければならないのは、

・床~巾木仕上げが長尺シート巻き上げの場合、入角のR笑わないか
・モールなどの見切り材が笑わないか

です。

写真のように床材を巻き上げた場合、巻き上げのR寸法が10mm程度になるため、
ちりを15mmにしなければなりません。

モールを付けるとき、種類によっては出が大きいものもあるため、建具形状決定より
あとからモールを選定する場合は、縦枠から出ない寸法のものを選ぶようにする必要が
あります。


上の写真のように、手摺にカバーがある場合には、カバーのエンドキャップの形状を
確認しなければなりません。この場合は、枠から出ていてもおかしくない形状です。
チリの寸法を決めるときは、建具に取り合う全てのものの厚みを確認しましょう。
また、忘れてはならないのは、ちりの寸法は、枠に取り合う物だけではなく

天井取り合によっても左右されます。


天井まで達する場合は、見切り材通すか切るか、等納まりを先に決めることを
忘れてはいけません。

見切り材を、僅かな寸法で切って繋げなくても良い形状となるように心がけましょう。

                                              
                                            T.F



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