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2020年6月16日火曜日

『失敗から学ぶ』型枠断面寸法の管理の注意ポイント


コンクリート構造体断面寸法の管理値があります。

JASS5 によると

断面寸法は 『-5~+20㎜』と定義されています。 

コンクリート打設前の型枠にも同等の管理が求められます。

今回は実際あった失敗例から何が管理するポイントなのかの説明です。

工事条件は

壁厚   :500㎜ 
 横配筋 :D25(直径25.4㎜)
 せき板 :ベニヤ(木材)
 型枠緊張材:セパレーター

一般的には、このイメージになるが、



実際に悪条件が重なる場合はこのようになってしまいました。 

セパ同じ長さでも斜めになってしまうと狭くなる

条件1) 
セパ穴の位置が同一線上にならない。 
 壁筋の横配筋の位置が違う。
ピッチ割をしっかり管理していないとこのように横配筋がズレでます。


条件2)
重ね継ぎ手の位置に注意、外側と内側の重ね継ぎ手位置が同一高さではなかった。


条件3)壁厚が厚いため、コンクリート打設時の側圧に負けまいと
フォームタイの締め付けすぎで型枠に食い込んでしまった。
 食い込みは片側1.5㎜ずつ 併せて 3.0㎜ほど


 上記の条件で、 条件1,2)-2.6㎜ +  条件3)-3.0㎜  =  -5.6㎜ 


となってしまったのです。(管理値がクリアできていない)

今回失敗から学んだ 管理はポイントは、

1)配(横)筋のピッチ割を事前に確認する

2)重ね継ぎ手位置を意識して配筋する

3)フォームタイの締め付けを締めすぎない



もしどうしようなくなったら、奥の手で


4)セパーレートの長さを+5mm長くしておくという力技もありますが、

本質から外れてしまいますのでおススメできません。 



 失敗は成功の糧になりますので、なぜ失敗したかをつきつめると、

次は成功につながると思います。 

ご参考までに 

BY H,K
        







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