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2013年10月25日金曜日

寸法の意図するところ 3

下図断面図の様に既存の建物に隣接する躯体があったとします。




この断面図の寸法の引き方として

a,b二種類の寸法の出し方が考えられます。



a,既存躯体面からの寸法の引き出し


b,既存躯体通り芯からの寸法の引き出し



a,bの寸法の意図するところを考えてみると

a,既存躯体を無視し躯体の断面寸法を確保する事を優先に考えた寸法の出し方
 (構造優先の寸法の出し方)

b,躯体の出(通り)を守る事を優先に考えた寸法の出し方
 (意匠優先の寸法の出し方)

と考えられます。

aの寸法の出し方(構造優先)で現場施工を行った場合、躯体の形状が
所々折れ曲がった形状になる可能性がありますし、bの寸法の出し方
(意匠優先)で施工を行った場合、構造体の躯体の断面欠損と指摘を受ける
場合があります。

作図する側が気を付ける必要がある項目だと考えます。

T.S

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