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2021年10月13日水曜日

アルミ製オープン笠木の機能と役割について

 「笠木」ですが、もともとの意味は、

「鳥居・門・板塀などの上縁に、横に渡す木。冠木(かぶき)」だそうです。











建築では、建物の頂部に施工する仕上材で躯体を腐食から守る材料の事を

「笠木」と呼んでいますね。


さて今回は、パラペットのアルミ製オープン笠木には防水性能があるのか?

と聞かれたことから、調べてみました。


日本金属笠木工業会の解説資料には以下の文言が記載されています。








「密閉形式をとらないオープン型の金属笠木は、防水された下地躯体に対し、

その保護強化に優れた効果を発揮しますが、あくまでも当部位の防水のための

補助材であることが役割です。

オープンジョイント方式では、ご承知のように笠木と躯体の間には隙間があります。

風はこの隙間を自由に通り抜け、結露の発生を防ぎます。しかし風雨時には、

雨水が霧状になりパラペットを濡らしますので、躯体には必ず防水処理が必要と

なります。この隙間は、入った水を外に逃がす役目も果たしています。

簡単に施工の出来るオープン形式の金属笠木をパラペットに取付けることにより、

様々なメリットが得られます。」


これは品確法の雨水対策として、金属笠木の役割を「防水保護材・防水補助材」で

ある。ということを明確にするためで、笠木取付前の下地の状態で防水が成立して

いることが重要という見解を示しています。


パラペット廻りの図面チェックでは気を付けたいですね。


MK

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